こういったお悩みにお答えします。
どうもです、ちゃんやまです。
春夏秋冬、季節によって売れる商品ってありますよね。
そんな商品を季節前に仕込んで、毎年リピート販売してる人もいると思いますが、中には決まって値下げ合戦に巻き込まれてしまうようなものもあります。
電脳せどりは全国どこからでもアクセスが可能なのでさすがに分かりやすいと思いますが、今回取り上げるのは、店舗せどりで仕入れができる季節商品です。
店頭に並んでいる季節商品をリサーチして、いけると思って仕入れて納品したら、とたんに価格競争が始まってあっという間に赤字になった…みたいな経験をしたことありませんか?
リサーチした段階ではライバルセラーもいなかったし、絶対にいけると思ったのに、なぜか大量にセラーが群がってきてあっという間に赤字転落という地獄絵図になるようなことが、実は季節商品ではよくある落とし穴なんです。
そしてそこには、そうなるだけの明確な理由が存在します。
冷静に考えれば分かることではあるのですが、なぜか仕入れてしまって、そして後で泣くことになる毎年繰り返される風物詩。
本記事では、納品した瞬間に値下げ合戦が始まる、季節商品のメカニズムについて解説します。
本記事を読むことで、一見利益が出そうな商品を思わず仕入れてしまった後に、多数のセラーが群がり価格競争に巻き込まれて赤字損切りして泣くようなことが無くなりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
季節商品のせどりで気をつけるべき初心者が気付かない大きな落とし穴
ここからは、特に季節商品のせどりで初心者が気をつけるべき大きな落とし穴たについて解説します。
具体的な商品事例も紹介しますので、もしかしたら心当たりがあるかもしれません。
この落とし穴は、実は僕も昔はまったことがある、特に初心者が陥りやすいものになりますが、理由を知れば、冷静に判断することができるようになりますので、ぜひ最後まで読んで、価格競争に巻き込まれない考え方を身につけてください。
危険な商品事例
まずは以下の商品画像をご覧ください。
きっと見たことがある人も多いと思いますが、毎年10月末頃から販売が始まる、アドベントカレンダー(カウントダウンカレンダー)という商品で、とんでもなく危険な商品(地獄商品)になります。
12月1日からクリスマス当日までの24日間をカウントダウンする、期間限定の特別なカレンダーのことで、多くは日ごとにお菓子が入っていて、毎日ひとつ取り出すことができるような子供向けの商品が主になっています。
なぜアドベントカレンダーが危険な商品なのか?そこには初心者が気付くことのできないとんでもない理由があります。
ちなみに、もしこのアドベントカレンダーを仕入れると、結果このようなことになります。
これは、2023年10月に発売された、あるアドベントカレンダーのkeepaのグラフですが、上のオレンジ色の店が価格を、下の紫のグラフが出品者数を表しています。
販売開始は10月の後半ですが、あっという間に価格が大暴落し、同時に出品者数が激増していることが分かりますよね。
どうしてこのようなことが起きてしまうのか、この理由を理解しないと、この先毎年同じ目に遭う可能性もゼロではありませんし、このことはアドベントカレンダーに限らず、他の季節商品にも同じことが言えますので、ぜひその理由を理解していってください。
同時多発という危険な落とし穴
アドベントカレンダーがなぜ危険な地獄商品なのか。
実は3年以上前までは地獄商品ではなかったのですが、ここ数年、その存在が知られるようになってからは、最悪の商品と化してしまいました。
どうしてこのようなことが起こるのかと言うと、
- 同時多発的にKALDIなど全国展開のチェーンの店頭に並び
- 同時多発的に全国のせどらーがそれを目にし
- 同時多発的に全国のせどらーがそれを仕入れ
- 同時多発的に全国のせどらーが納品し
- 同時多発的に全国のFBA倉庫で受領し
- 同時多発的に即時値下げ合戦が始まる
という性質を持っているからにほかなりません。
え?どういうこと?
って思いますよね。
いったいどういうことなのか。
理由は簡単で、アドベントカレンダーが店頭に並んだ瞬間、全国のせどらーがそれを目にして、リサーチした段階では、
ライバルがいないか、少ない
状態に見え、且つ販売価格も2,000円近くとプレ値になっているため、その利益額&利益率に目がくらんでしまうからです。
そんなせどらーたちが全国に多数存在して、同時に仕入れをすれば、当然そのような結果が待ち受けることになるのは想像に難くないですよね。
そしてもうひとつ重要なことが、多くのせどらーが価格改定ツールを使ってること。
Amazonの倉庫に受領されて在庫が反映された瞬間に、価格改定ツールが自動的に作動し、勝手に価格競争が始まってしまうという、毎年起こる地獄祭りなのです。
これは僕自身も過去に経験したことで、特に初心者~のせどらーは特に注意してほしい、覚えておいてほしいことになります。
簡単に見つかる利益商品は要注意
僕が過去に味わった失敗を繰り返さないためにも、初心者~のせどらーにはぜひ覚えておいてほしいことがあります。
それは…
- 全国展開しているショップの店頭にある利益商品は要注意
- 自分が簡単に見つけられる利益商品は他の人も簡単に見つけられる
ということです。
今回紹介したアドベントカレンダーは、全国のKALDIやイオンなどで、同時期に店頭に並ぶもので、誰もが目にすることができる商品です。
それに加えて、せどりしかしない人には分かりにくいですが、卸問屋でも事前に予約注文することができる商品でもあります。
そんなアドベントカレンダーは、先ほども解説したように、店頭に並んだ瞬間はライバルがいないか少ない状態に見えるので、チャンスだと勘違いしてしまうんです。
500円程度で売られているものが、2000円に化けたらそりゃ誰もが目がくらむのも無理はありません。
しかし、それこそが大きな落とし穴であり、地獄の一丁目の入り口なんです。
季節商品あるある
これは秋冬に販売されるアドベントカレンダーに限ったことではなく、春夏秋冬それぞれに起きる現象です。
ですが、先ほども書いたように、あなたが簡単に見つけられる商品は、他の人も簡単に見つけることができるはず、という意識があれば、仕入れをいったん止める、諦める、あるいは販売方法を工夫するなど、一度立ち止まる行動をとることができます。
特に初心者~のうちは難しい判断だとは思いますが、この記事を読んだあなたなら、今日からそれができるようになるはずです。
またこのことは店舗せどりだけではなく、電脳せどりでも同じことが言えます。
リサーチして簡単に見つかるような商品は、最初は少ないセラーだけで仲良く売っていたとしても、いずれライバルにバレてアドベントカレンダーと同じような運命をたどるというようなことはよくある話です。
特に季節商品は大きな利益を見込めるものも多いため、最近では季節商品を狙う人も増えてきていますので、よほど注意が必要になります。
しつこいようですが、あなたが目にした利益商品は、同時に全国のせどらーが見ているであろうことを絶対に忘れないでください。
そのことを忘れずにいたら、仕入れを止める選択肢を取ることができるようになりますので、それを仕入てしまう全国のせどらーよりも、確実に賢くなれるはずです。
また、季節商品に限らず、たとえば楽天お買い物マラソンなど大きなイベントが開催された後などは、一時的に1商品にセラーが急増することがよくあります。
その際、慌てて価格競争に付き合うのではなく、keepaの過去の波形をよく観察して、価格が戻るような状況が無いか確認するようにしましょう。
価格が下落したり元に戻ったりを繰り返しているような商品であれば、高値で待っていればいずれ戻ってきますので、無駄に競争に付き合う必要はありません。
紹介された商品は仕入れるな
ここまでは季節商品の危険性について解説してきましたが、情報発信者がメルマガやSNSなどで紹介しているような商品にも同じことが言えます。
X(旧Twitter)などで紹介された商品というのは、不特定多数の目に晒されるわけですから、当然、中には素直に仕入れる人も多数存在します。
そのため、先ほどのアドベントカレンダーと同じような末路をたどるケースも少なくありません。
また、なぜ情報発信者が利益商品をSNSなどで紹介するのかを考えてみてください。
そんなにいい商品なら自分で仕入れればいいのに、なぜいちいち紹介する必要があるのか。
それは単純に、
- もうおいしい状態ではないから
- おいしいネタを提供して注目を集めたいから
このくらいの理由でしかありません(だから僕は商品紹介は殆どしません)。
全国にそれほど数があるわけではない中古品ならともかく、新品でネット仕入れが可能だったり、全国展開しているお店で仕入れることができるような商品であった場合、当然そこには人が群がる恐れがありますから、それを見て素直に仕入れるのは危険な行為です。
しかし、そういった商品から学ぶことはあります。
こういう理由で売れてるんだなとか、その商品から横展開してリサーチしてみるとか、次に繋ぐような行動を取ることで、あなたの知識がより深くなっていきます。
情報発信者が紹介するような商品は、そういうことに利用するといいでしょう。
正直、セラーが5人もいれば秒で価格競争するような時代ですので、どんなかたちでも全国的に目立つ商品を仕入れることは危険だと常に思うようにクセをつけておきましょう。
まとめ
特に全国展開しているチェーン店の店頭に、全国同時期に並ぶ、アドベントカレンダーなどの、一見利益商品に見えるものは、同時に全国のせどらーが見ていますので、同時多発的に値下げ合戦が起きる地獄商品と化す可能性が高くなります。
それは季節商品すべてに該当する現象ですので、自分自身が簡単に見つけることができる程度の商品は誰もが見つけられるという意識を持って、いったん仕入れを諦める勇気を持ちましょう。
しかしそんな商品でも、販売方法を工夫したり、横展開してリサーチしたり、販売時期を工夫したりすることで利益を出すこともできます。
全国のせどらーと違う思考で考えてみると、一歩先に進むことができますよ。
ぜひ意識してみてくださいね。