こういったお悩みに答えます。
どうもです、ちゃんやまです。
せどり初心者や、せどりを始めて間もない人で、仕入れ判断にかなり迷ってる方、いまいち分かってない方いませんか?
僕もせどりを始めた頃は、当時はモノレートという仕入れ判断に利用したサービスがあったのですが(2020年にサービス終了)、よく仕入れに迷ったり、正しく理解していなくて仕入れ判断ミスをしたりしていました。
この記事を執筆している2022年7月現在では主にkeepaというツールを使って仕入れ判断を行いますが、そこで気にしたいのがAmazonランキングです。
このAmazonランキング、実は表面的な数字だけを見て仕入れ判断をすると、仕入れ失敗に繋がりやすい危険性があります。
そこで本記事では、Amazonランキングの正しい見方や、keepaを利用した正しい仕入れ判断の調べ方を解説します。
仕入れ判断に迷ってる方、まだよく理解していないという方は是非参考にしてみてください。
僕は主に電脳せどりをメインにやっていますが、店舗でも勿論考え方は同じですので、店舗せどりをやってる方も必見です。
せどりの仕入れ判断でAmazonランキングの正しい見方、調べ方
ここからは、Amazonランキングの正しい見方と調べ方、keepaの波形ごとの考え方を解説していきます。
内容はあくまで基本的な部分になりますが、その通りにやったとしても不測の事態が起こるのが物販(せどり)の世界です。
ですが、知識が無ければ受けるダメージも大きくなりますので、しっかりと仕入れ判断の仕方を身につけて経験値を上げていってください。
カテゴリによってランキングは違う
まず最初に理解してほしいのは、商品カテゴリによってランキングは同じではないということです。
例えば、ランキング5000位の商品があったとして、それがホビーカテゴリ、ビューティ(化粧品など)カテゴリ、家電カテゴリでは売れ行きが全く違います。
なぜそうなるのか。
それは、各カテゴリで登録されている商品点数に違いがあるからです。
登録商品点数の多いカテゴリの5000位と、商品登録点数の少ないカテゴリの5000位の売行きは全く違うということですね。
数字で見ると分かりやすいので、以下に簡単な比較をしてみました。
カテゴリA
登録商品点数:90万点
カテゴリB
登録商品点数:1万点
ちょっと極端にしましたが、カテゴリAの5000位とカテゴリBの5000位ではランキングの高さが全く違うことが分かります。
カテゴリAでは高ランキングになりますが、カテゴリBでは真ん中くらいです。
このように、カテゴリ別の登録商品点数によって同じランキングでも大きな違いが出るということを必ず頭に入れておきましょう。
では、各カテゴリでどのくらい登録商品点数に違いがあるのか気になりますよね。
実はAmazonのセラーセントラル内ではそういったデータを見ることは出来ません。
これは実際にテクニカルサポートに確認したことですが、そういったデータを表示した項目は無いそうです。
そこで、とあるツールに頼ることにします。
それが、keepaです。
keepaは、主に商品の売れ行きを見るために使われますが、実はもっと幅広い使い方が出来ます。
今回はkeepaの機能のひとつである、Category Treeを使ってカテゴリごとの商品登録点数を見ていきます。
keepaにアクセスして、Category Treeタグをクリックすると、閲覧出来ます。
初めて見る方は、カテゴリってこんなにあったの?って驚くかもしれませんが、見てほしいのは表の一番右の「Numbert of products」の部分です。
この数字がカテゴリごとの商品登録点数になります(更新日は分かりません)。
多い順にいくつかピックアップしてみました。
ホーム&キッチン:42,590,060
服&ファッション小物:28,660,987
洋書:19,035743
車&バイク:18,373,465
家電&カメラ:16,882,610
シューズ&バッグ:16,866,934
DIY・工具・ガーデン:12,800,226
スポーツ&アウトドア:12,485,071
ホビー:9,941,288
本:9,190,451
おもちゃ:8,446,248
文具・オフィス:6,819,740
パソコン・周辺機器:5,968,236
ジュエリー:4,095,621
産業・研究開発:4,078,974
ペット用品:3,771,302
ビューティ:3,086,889
ドラッグストア:3,022,759
※せどりと関係ないPrime Video等は含まず
主だった上位をピックアップしてみましたが、いかがでしょうか。
圧倒的に多いのはホーム&キッチンで、せどりでも人気のある家電やおもちゃなどを圧倒的に凌ぐ登録点数があります。
また多くのせどらーに人気のビューティやドラッグストアは上位と比べるとかなり登録点数が低く見えます。
ちなみに僕がメインとしている食品・飲料は1,863.,299点とさらに低くなります。
これを見ると分かる通り、同じ5000位でもカテゴリによってかなり売れ行きが変わってきます。
ホーム&キッチンの5000位ならそれこそ鬼のように売れるでしょうが、187,057点と分母の少ないPCソフトの5000位はそれほど売れてないことが推測出来ます。
登録商品点数の数字を覚えるのは大変ですが、おおまかに登録点数の多いカテゴリとそうでないカテゴリを頭に入れておけば、同じランキングでも違いがあるということがすぐに理解出来ますね。
ではこの知識がいったい何の役に立つのか。
一概には言えませんが、仮にkeepaを始めリサーチ系のツールがシステムの不調によりアクセス出来なかった場合、このことを知らない人は仕入れ判断にかなり困ることになりますが、この知識があればある程度仕入れ判断をすることが出来るようになります。
目の前にお宝商品があるのに、keepaの波形が見れないから仕入れ出来ないのは勿体ないですよね。
現在のランキングだけを見るのは危険
カテゴリ別のランキングに違いがあることが分かったところで、次は今現在のランキングだけを見て仕入れ判断することの危険性について解説します。
今現在のランキングが3桁だったり4桁ならだいたい高回転で売れてることが殆どですが、例えば食品カテゴリで33000位くらいの商品があったとします。
食品・飲料は1,863.,299点登録がありますので、まずまずのランキングだなと判断して数点仕入れてみるみたいなことは絶対にしないでください。
なぜなら、現在のランキングである33000位が実は最高値で、元々は5~60000位くらいをうろうろしている程度の商品で、たまたままとめて買いが入りランキングが上がっただけの状態かもしれないからです。
そんな商品を仕入れてしまったら、せっかく納品しても全く売れないか、思ったより回転が悪いみたいな残念な結果を招くことになる可能性があります。
ではそういった失敗をしないためにはどうすればいいか。
それは、keepaの波形をしっかりと見ること、です。
keepaの波形を見ると、ギザギザと上下しているのが分かります。
ギザギザが下に下がるとランキングが上がる、つまり商品が売れたということになります。
この波形を見ることでその商品の売れ行きがどのように推移してきたかが分かりますので、今のランキングで仕入れていいのかの判断材料になるというわけです。
ギザギザの数は売れた個数ではない
よく勘違いしてる人が多いのですが、ギザギザの数を数えて、それがイコール売れた数だという話です。
確かに商品が売れるとギザギザが1回下がりますが、keepaは定期的に情報をAmazonに取りに行ってるので、実は同じ時間帯に1個売れても5個売れても10個売れても、ギザギザは1回しか下がりません。
なので正確な表現をするならば、最低〇〇個売れてる、ということになります。
keepaの波形を見れば分かるとおり、日付では見てますが、時間では見てませんよね。
なので1ヵ月の波形を見てギザギザが20回下がっていたとしたら、最低20個は売れてる商品で、実はそれ以上売れている可能性があると思ってください。
ギザギザの数を数値化する方法
keepaの波形をいちいち手で数えるのはさすがに面倒臭いですよね。
僕もそんなこと絶対にしません。
実はkeepaにはギザギザが何回下がったのか数値化したデータがあります。
最初に開いたProduct Detailsの画面の右側に「売れ筋ランキング – Drops last 30 days」という表記があってその右に数字が表示されています。
これがギザギザの数を数値化したものになります。
30日、90日、180日の3つのデータが見れますので、仕入れの参考にするといいでしょう。
この機能に似た外部ツールもありますが、Googlechromeの拡張機能は入れすぎるとブラウザが重くなるので、これに関してはkeepaだけあれば十分です。
それと勘違いしてはいけないのが、数値化された数字を見て、同じ数を仕入れてしまうことです。
確かに月に最低売れている数には違いないですが、イコールあなたが売れる数ではありません。
月の売れ行きには、その他にライバルセラーの数や評価数など様々な判断基準が必要です。
少なくとも同じ金額で販売しているライバルセラーがどの程度いるのかの確認は必ずしましょう。
評価数などを加味しない単純計算だと、
月に売れる数=keepaのDataの数字÷(同じ金額で販売しているセラーの数+あなた)
これが基本計算式になります。
勿論、数字以上に売れてることが多いので、実際には計算式以上の数字になる可能性はありますが、最低数として覚えておいてください。
価格競争してないか確認する
ランキングがいい商品で利益が取れる商品を見つけたとしても、慌てて仕入れてしまうのは大変危険です。
先ほども書いたとおり、ライバルセラーの数と動向を必ず確認するようにしてください。
凄く売れる商品であっても、ライバルセラーの数が30人もいたら、あなたにいつ番が回ってくるか分かりません。
また、keepaの波形を見たら、少しずつカート価格が下がってることもよくあります。
それはつまり、ライバル同士で価格競争になっている状態を指します。
そんな商品を仕入れてしまったら、場合によっては最悪赤字に転落することもよくある話です。
ですので、目の前の商品がいかに利益が出る状態だったとしても、商品を仕入れて手元に届いた時には赤字になってたなんてことになる可能性がありますので、ライバルセラーの同行は絶対に確認するようにしましょう。
この状態を逆手にとって、安値で売ってるライバルたちがいなくなったところで、あなたが元の価格で販売するという方法がとても有効です。
ランキングが消えてる商品の考え方
keepaの波形がギザギザしていれば仕入れ判断がとてもしやすいですが、ときどきギザギザが途中から消えてしまってる商品を見たことありませんが。
↑例えばこんな状態です。
このようにDataタブを見ても30日の売れ行きの数字が表示されていません。
出品情報に不足があるか、ブラウズノードが正確に登録されてないためにこういった現象がAmazonのシステム上起こることがありますが、こういった商品が売れてるのか売れてないのか確認する方法があります。
まずはこちらの画像を見てください。
ちょっと見づらいですが、小さい△の印がところどころ見えるので、そこにカーソルを合わせると「Amazonによる配達」と表示されます。
つまりFBAでAmazonが配達したということなので、売れたということです。
このように△の印がある場合にはこれで判断することが出来ますが、印が無い場合もあります。
そういった場合には調べ方は2つあります。
まず商品の評価数を見てみましょう。
人気のある商品は、評価数が沢山付く傾向にありますので、多ければそれなりに売れてるのではないかと推測が出来ます。
さらにレビューも入ってればベストですね。
次に、販売者の在庫数を見てみましょう。
keepaを導入していると下の画像のように「Stock」と表示され、その右に在庫数が表示されるようになります。
実際の在庫数とは多少誤差がありますが、この数字を数日間ウォッチして、減っているようなら売れている証拠です。
このように一見売れてなさそうな商品カタログでも、細かく見ていくと売れている可能性がありますし、見方が分からない人は完全にスルーしてしまう商品なので、けっこうおいしい商品だったりします。
ただし、仕入れ個数には注意してください。
いきなり沢山仕入れても全く売れない場合もありますので、最初は慎重にいきましょう。
<2022年11月29日追記>
ランキングが消えてる商品については、新しい機能がkeepaに追加されましたので、そちらも参考に判断をしてみてください。
季節物は期間を広げてチェックしよう
季節物とは、季節ごとに売れる商品のことで、通年ではなく特にその季節でよく売れるものです。
例えば以下のkeepaのグラフを見てください。
これは夏によく売れる食品の波形なのですが、7月になって突然FBA(ピンクのライン)が現れて、急に波形が動きだしてますね。
しかし7月以前は出品者もいない状態で波形も動いていません。
そんな時は、波形を伸ばして過去の状況を見てみましょう。
波形の状態を見ると過去にも夏場によりよく売れてることが分かります。
この商品は実は夏のギフト商品のため、夏場に特にランキングが上がっていたのです。
こういった商品は来年も同じように売れることが予想されるため、どこかにリスト化しておけば、忘れずに仕入れることが出来ます。
あなたが見た段階では全く波形が動いてなくても、季節になると突然売れだす商品も沢山ありますので、過去の波形もしっかりチェックしてみてください。
値段を下げれば売れ行きがよくなることもある
一見売れてなさそうな波形でも、単純に現在の販売価格が高いだけの場合があります。
以下の画像を見てください。
これはある商品のkeepaの波形ですが、6月27日あたりから7月1日ころまで殆ど売れてないことが見て分かります。
売れてない時の価格が3980円でしたが、その後7月上旬に1980円でFBAが出現したあたりから波形が動きだしました。
つまり売れてない期間中は高くて買われなかったが、適正価格で出品が始まったら売れだした、ということですね。
そういった商品はときおり見られますので、keepaの波形をよく見て仕入れ判断するようにしてみてください。
急にランキングが落ちた場合
以下の画像を見てください。
これまでは波形が普通に動いていたのに7月5日過ぎから急にランキングが落ちていってるのが分かります。
こういった場合どういったことが考えられるか。
原因は特定出来ないこともありますが、何らかの理由があって商品自体が売れなくなっている状況は間違いありません。
この場合は、いつか戻るかもしれないと仕入れるのはとても危険で、仕入れた販売したものの結局ランキングが戻らなかったということにもなりかねません。
こういう波形の商品は暫く様子を見るのが正解です。
波形が戻ってきてから仕入れしても遅くはないですので、慌てて仕入れないようにしましょう。
ちなみにこの商品の理由は以下のとおりでした。
新モデルが発売されて、そっちの方が価格が圧倒的に安かったというのが原因でした。
しかし中には廃番の方が価値が高いこともありますので、そこも気を付けて見ていってください。
また、在庫が無くなってランキングが落ちてるだけの場合もありますので、その場合は逆にチャンスだったりします。
少量仕入れてみて売れるようなら追加仕入れをしていくのもありです。
少数のセラーで売ってる商品に相乗りする場合
例えば食品カテゴリでランキング40000位台の商品を、2セラーで販売しているカタログを見つけたとします。
利益は取れるが、月の売れ行きは10個程度。
さて、この商品にあなたは相乗りしますか?
もし「する」と答えたなら、それは不正解です。
単純計算でいくと、2セラーが同じ金額で仲良く販売していたとして、月に売れる数は1セラーあたり最低5個になります。
そこにあなたが加わったらどうなるでしょう。
月に5個売れてたものが、あなたが加わることでセラーが増え、1セラーあたり3.3個しか売れなくなってしまいます。
こういった商品の場合には、あえて「邪魔をしない」という選択肢を取るのが正解です。
既存セラーも売行きが悪くなるし、あなた自身も大して儲けが出ませんので、利益だけを見て何でもかんでも仕入れることはせず(わんぱく行為と呼びます)、スルーすることも大切です。
テスト仕入れの重要性
ここまでランキングの数字や、keepaの波形ごとの仕入れ判断について解説してきましたが、基本的な考え方として覚えておいてほしいものの、必ずしも思ったように売れるとは限らないのが物販の世界です。
波形もバッチリだし、セラー数も少ないと思って仕入れて納品したとたんにセラーが急増して売れ行きが悪くなったり、先ほどの波形のように順調に売れてたものが突然ランキングが悪くなったりと、不測の事態はよく起こるものです。
ですので、慣れてないうちはいきなり大量に仕入れをせずに、少量から「テスト仕入れ」をして販売するのがオススメです。
少量仕入れであれば、万が一不測の事態が起きたとしてもダメージは小さいので、最悪値段を下げて売り切ってしまうことも出来ます。
慣れてないうちから大量に縦積みをしてしまうと、受けるダメージも大きなものになりますので、最初のうちはテスト仕入れをしっかりして、石橋を叩くように進めていきましょう。
ほぼ全てのカテゴリに存在するジャンル
最初の方でカテゴリ別のAmazonランキングの違いについて解説しましたが、実はAmazonのほぼ全てのカテゴリに存在するジャンルがあります。
ジャンルとしては1つですが、一部のカテゴリを除きほぼ全てに存在しますので、上記の知識が無いと実は対応が難しいものだったりします。
そのジャンルというのが「FBA小型軽量商品プログラム」です。
小型軽量商品とは比較的小さくて軽い商品で、特別に配送代行手数料が安くなるというAmazonのサービスのひとつです。
商品1点ごとの利益は小さいものの、高回転で売れるものが多く、輸送箱1つに大量の商品を詰め込んだり、通常の商品の隙間に入れることも出来るため、取り組んでおいて損はないとても有効なジャンルです。
また本記事で書いた知識がふんだんに生かされるのも小型軽量商品になります。
小型軽量商品プログラムをマスターすることで売上をさらに伸ばすことも出来ますし、初心者や経験の浅い方、副業の方、主婦の方にもとてもオススメなジャンルですので、ぜひ取り組んでみてください。
詳しくは以下の記事で解説してますので、気になる方は是非見てみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
Amazonランキング、keepaの波形といっても様々な考察が出来ることが理解出来たかと思います。
先ほども解説したように、基本的な考え方はあっても、不測の事態が常に起こるのがせどり物販の世界です。
ですが、何も知らなければそんな不測の事態に対応することも出来ませんので、是非本記事で解説したことを繰り返し読んで頭に入れて、よりよい結果を出せるように頑張ってください。
そして長くせどりを続けていけるように、しっかりと知識と経験を積み重ねていってください。
本記事がそのお役に立てれば幸いです。