本記事では、こんなお悩み・疑問にお答えします。
こんばんは、ちゃんやまです。
最近Amazonでは食品の出品に関して規制があって、なかなか突破出来ないという方も多いようです。食品の出品規制に関しては今に始まったことではなく、緩かったり、規制自体が無かったり、規制が強化されたりと過去3~4年の間に様々に変化がありました。
2020年8月26日現在では「強化」されているようですね。
しかし「突破出来ない」ということはありませんので、是非この記事を参考に食品規制を突破してみてくだい。
また、食品の販売に関して資格や許可が必要か、という点で気になる情報も入手しましたので、そちらも合わせてお伝えします。
食品の出品規制解除方法
まず、食品の規制解除方法についてですが、Twitterやブログ、メルマガなどで色々な方が色々なことを言っています。
多いのが、①メーカーや卸から得た請求書じゃないと駄目、という意見。
それから、②お金を取って規制解除用の請求書を作成するという発信者。
まず、①については、メーカーや卸の請求書じゃ駄目ということは一切ありません。
手っ取り早いのは、ビックカメラで食品を購入し請求書をもらうこと。これで規制を解除している方は普通にいますので、是非この方法を試してみてください。
この先どうなるかは分かりませんが、現状これで解除出来ています。
ただ、一発で解除出来るかは現在は分かりません。
Amazonも謎な部分が多く、正規のものであっても解除出来ないということがあります。
その場合は何度も解除に挑戦することになりますが、諦めずに挑戦し続けることが大切です。
次に、②に関してですが、これは絶対に利用しないでください。
正規の卸業者ならともかく、ただの発信者が請求書を発行するということは、私文書偽造などの罪に問われる可能性があります。
またそれがバレれば、Amazonのアカウント自体停止・閉鎖されてしまう可能性がありますので、絶対に利用しないようにしてください。
情報に疎い方を騙してお金を取る人は現に存在しますので、十分に注意してくださいね。
具体的な規制解除方法
では、具体的な規制解除方法を解説していきます。
必要なもの
Amazonで食品を販売する際に必要になるものは、メーカーや卸業者から発行された請求書です。
入手方法は簡単で、食品を取り扱っているネット卸から商品を実際に仕入れて、請求書を発行してもらうだけです。
食品を扱うネット卸の例です。
- NETSEA(難易度:★☆☆☆☆)
- 国分ネット卸(難易度:★★☆☆☆)
いずれも、個人事業主であれば簡単に登録出来ますので、上記から食品を仕入れて請求書を発行してもらいましょう。
上記以外に、スーパーデリバリーというネット問屋もありますが、こちらは請求書の発行は行っていませんので、ご注意ください。
2021年4月3日追記(NETSEAが使えない件について)
2021年4月3日現在、B to BサイトのNETSEAで発行された請求書では出品規制解除がなかなか出来ないという報告を複数いただいています。
打開策としては、以下の3つの方法を試してみるとよいかと考えます。
2022年11月29日追記
2022年以降、NETSEAでも申請して承認されたという話を多く聞くようになりましたので、まずはNETSEAでお試しいただくとよいかと思います。
打開策①:地元の問屋を探す
お住いの地域にもよりますが、地元で食品問屋が無いか探してみてください。
食品以外でも局所用の出品規制を解除したいなら、シャンプーなどを扱っている問屋を探してみましょう。
また、地元じゃなくても取引が可能な問屋さんもありますので、Googleで検索してみるといいです。
打開策②:老舗のネット問屋を使う
二つ目の打開策は、ネット問屋でも老舗を使ってみる方法です。
駄菓子系が割とオススメですが、例えば有名な石浜製菓など、古くから経営しているような問屋であれば信頼度も高いと思われますので、そういったところから発行された請求書であれば、Amazonの審査も通る可能性があります。
駄菓子がオススメな理由は、仕入れ単価が安いので、もし駄目だった場合でもダメージが小さいからです(うまい棒とか)。
打開策③:ザッカネットを利用する
三つ目は、B to Bサイトのザッカネットを利用する方法です。
ザッカネットもNETSEAと同じB to Bサイトではありますが、違いは、一度ザッカネット内でメーカーや卸業者と繋がると、それ以降はザッカネットを介さずに直接取引が出来ることです。
実際に僕も数件取引をしていますが、そういったところから発行された請求書で出品規制を解除したことがあります。
必要なカテゴリの商品を扱っている業者を見つけ出し取引申請をしてみてください。
その後は直接商品を仕入れて請求書を発行してもらいましょう。
出品規制が解除される可能性があります。
ただし注意点があります。
上記いずれの方法も、完全な個人では利用出来ないことです。
最低限、開業届を出している個人事業主であることが条件ですので、そこだけは気を付けてください(そもそも開業届を出していない時点でアウトですが)。
出品規制解除をするための商品を選ぶ
食品であれば基本なんでも大丈夫ですので、比較的価格の安いものを選択しましょう。
理由は、規制解除のための仕入れ代金をなるべく安く抑えるためです。
出品規制がかかっている場合は、「個の商品を出品する」ボタンの部分が「出品許可を申請」というボタンになっていますので、そのボタンをクリックしてください。
出品許可を申請する
出品申請のページに飛んだら、「出品許可を申請する」というオレンジのボタンをクリックしてください。
商品カテゴリによっては、ボタンをクリックしただけで出品規制が解除されるものもあります。食品の場合だとあまりないのですが、他カテゴリの場合は駄目元で挑戦する価値はありますので、是非やってみてください。
ブランド名の出品申請
次にブランド名の出品申請を行います。
必要書類に関しては「以下のいずれかの書式を選択:」の下にある2つの書類のうち、「卸業者から発行した請求書1通以上」にチェックを入れてください。
チェックを入れると「満たすべき書類の要件」が表示されます。
条件を満たした書類(請求書)をアップロードします。
ここで重要なのは、請求書に記載されている店名、住所、電話番号と、Amazonの出品用アカウントのものが一致することです。ここが一部でも違うために出品許可が下りないことがよくありますので、ご注意ください。
続いて、連絡先としてEメールアドレスと、電話番号(出られるように携帯電話がベスト)を記載して(任意なので空欄でも可)、送信ボタンをクリックします。
「メーカーまたは販売業者の名前と住所が含まれていること」
と記載がありますが、Twitterの情報よりAmazonで仕入れた領収書でも解除できたという情報が入っております。Amazonじゃなくても小売店でも行けたという情報もありますので、問屋仕入れが難しい方は試す価値はありそうですが、恒久的に続くかどうかは不明です。
仕入れた商品(10点以上)の画像を添付する(食品のみ)
この手順は食品のみ発生します。
実際に仕入れた商品の写真を指示に従って添付して送信してください。
手順は以上になります。
通常1週間程度以内にAmazonからメールで連絡が来ます。
万が一1週間以上経っても連絡が無い場合はテクサポに問い合わせてみてください。
却下されることもある
2020年時点では、正規の請求書であっても申請が却下されることもあるようです。
その場合、何度か申請を繰り返すことで許可が下りることがあるようですので、諦めずにチャレンジしてみてください。
先ほどもお伝えした通り、このようなこともあるので、仕入れる商品はなるべく安いものにした方がよいです。
ビックカメラが請求書対策(2020年11月12日追記)
これまで、食品の規制解除に使われていたビックカメラの請求書ですが、今回対策されてしまったようですね。
ビックカメラでは、これまで様々な出来事があり、それを理由に対策されてしまったのかもしれません(請求書作って用が済んだら返品とか)。
ハッキリした原因は分かりませんが、対策されるということは、誰かが何か怒らせるようなことをした結果です。
残念ですが、ビックカメラでの請求書発行は諦めましょう。
その代わり、ジ〇ーシンやヨド〇シでは発行可能になってますので、これから解除したいという方は、そちらをご利用ください。
食品の出品販売に資格・許可は必要か?
Amazonのみならず、ネットで食品を出品販売する際に資格や許可が必要かということを気にしている方もいるようです。
先に答えから言ってしまうと、必要なものもあるし、不要なものもあります。
せどりをやるうえで、知る必要は特に感じませんが、ただ知らないよりは知っていた方が知識の幅が広がりますので、是非続きを読んでみてください。
また最後に、この件にまつわる新情報も入手しましたので、合わせて読んでいただけたらと思います。
食品販売に関する資格・許可
Amazonを含むネットショップで食品を販売する際に関わってくる資格や許可は以下の2つです。
- 食品衛生責任者の資格
- 食品衛生法に基づく営業許可
聞いたことがある方もいると思いますが、以上の2つの資格・許可が必要になります。
しかし、必要になってくるのは、店舗を構えて保健所が指定する食品を製造販売する人や、ネット販売する方だけのお話。
せどりをするうえでは、殆どの食品については資格も許可も必要なく販売することが出来ます。
食品衛生法に基づく営業許可が必要な業種
食品衛生法に基づく営業許可が必要なのは以下の34の業種になります。
- 飲食店営業
- 喫茶店営業
- 菓子製造業
- あん類製造業
- アイスクリーム類製造業
- 乳製品製造業
- 食肉製品製造業
- 魚肉ねり製品製造業
- 食品の冷凍又は冷蔵業
- 清涼飲料水製造業
- 乳酸菌飲料製造業
- 氷雪製造業
- 食用油脂製造業
- マーガリン又はショートニング製造業
- みそ製造業
- しょう油製造業
- ソース類製造業
- 酒類製造業
- 豆腐製造業
- 納豆製造業
- めん類製造業
- そうざい製造業
- かん詰又はびん詰食品製造業
- 添加物製造業
- 乳処理業
- 特別牛乳さく取処理業
- 集乳業
- 食肉処理業
- 食品の放射線照射業
- 乳類販売業
- 食肉販売業
- 魚介類販売業
- 魚介類競り売り営業
- 氷雪販売業
こうして見ると、製造販売業がとても多いことが分かります。
実店舗を持って販売し、更にネットショップでも販売する店舗や、ネット限定で製造販売する業者が主に必要になってくる許可であることが分かります。
また、上記には記載されていませんが、酒類やみりんなどを販売する際にも特別な許可が必要です。
食品衛生法に基づく営業許可が不要な業種
食品を扱っていても、食品衛生法に基づく営業許可が不要な業種もあります。
以下に該当する場合は許可は不要になります。
- 許可を受けている施設で作られたパック入りの商品を販売する場合
- 仕入れたスナック菓子などをそのまま販売する場合
- 缶やペットボトルに入ったジュースやビールなどをそのまま販売する場合
- 農産物を販売する場合
- 容器に入れられた温度管理が不要な食品だけをそのまま販売する場合
以上を見ると、せどりには許可が不要であることがよく分かりますね。
せどりで扱う商品は、殆どがスナック菓子や容器に入れられた温度管理が不要な食品に該当します。
しかし、食肉や酒類、鮮魚などを販売する場合(無在庫も含む)には許可が必要なので、お住まいの地域の管轄の保健所に問い合わせて、必要な手続きをしてください。
また、同時に食品衛生責任者の資格も必要になることもありますので、その場合は、資格取得のための受講が必要になります(1日6時間の受講で誰でも取得出来ます)。
ネットで食品を販売する際に届出が必要になる可能性
これはまだ未定の話になります。
来年の5月、Amazonで何か起こるか。これは注目かも。 https://t.co/AFnEsrat6r
— ちゃんやま@就職経験ゼロの自営業歴19年 (@gamatarou55) August 26, 2020
Twitterで見つけた情報ですが、現状は食品をネットで販売するには許可は不要ですが、2021年の6月からは必要になる可能性が出てきました。
現状は詳細が固まっていないようですが、少なくとも来年の5月には確認が必要になりそうです。
もしこの通りに事が進んだ場合、Amazonで食品を販売する際に、例えば保健所からの許可証の提出が求められるかもしれません。
まだ何も分からない状況ではありますが、せどりとはいえ、やっていることは商売ですので、基本的に法律には従う必要がありますので、今後の情報に注目していきたいところです。
2022年11月29日追記
2022年11月現在、特にそういった許認可が必要だという動きはないようです。
まとめ
まとめです。
- 食品の規制解除は難しくないが、申請が却下されることがある。
- ビックカメラでは請求書は発行されなくなった。
- 通常のせどりでは、食品衛生法に基づく営業許可は不要
- ただし食肉などを販売する際には許可を取ること
以上、食品販売に関することを簡単にまとめてみました。
食品の販売には、Amazonにも特別な納品ルールが存在するように、人の口に入るものですので、様々な法律や規制が存在します。
せどりだからといって、軽い気持ちで取り組むのではなく、法律や規制、ルールをしっかりと知る必要がありますので、この記事がそのきっかけになれば幸いです。
請求書の発行元について質問です。
Amazonでは小売もしている企業が発行した請求書では卸と判断されず、現在は解除出来ないというネットの情報を見たのですがジ〇ーシンやヨド〇シはまだ大丈夫でしょうか?
よろしくお願いします。
コメント有難うございます。
ヨド〇シに関しては、前に駄目だったという話を聞いたことがありますが、何とも言えないですね。
ジ〇ーシンについては申し訳ありません、情報がありません。