この記事では、こんなお悩みにお答えします。
Amazonで販売をしている方で『不毛な価格競争』に悩む方は非常に多いと思います。
Amazonのシステム上価格競争が起きやすいことは間違いありませんが、その中でも2020年は6500万の売上を上げることが出来ました(利益率は15%平均です)。
僕も、過去も今も、不毛な価格競争に悩んでいるひとりですが、やり方ひとつで、その不毛な価格競争を避けたり、抜け出したりすることは出来ます。
価格競争を抜け出す方法として、よく海外・国内OEMや輸入販売、あるいは中古品販売を上げる方もいますが、半分正解で、半分不正解だと思います。理由については後程解説します。
では、具体的にどのように避けて、対処していくのか、僕なりの考えをまとめてみました。
Amazonせどりで起こる不毛な価格競争を避けるための3つの方法
この記事では、なぜ価格競争が起きるのか、というところから解説していきますので、参考にしていただけたら嬉しく思います。
そこを理解しつつ、避ける方法と対処法を読んでいただけたらと思います。
なぜ価格競争が起きるのか
Amazonで販売していて、なぜ不毛な価格競争が起きてしまうのか。なぜ、わざわざ利益を落とすような真似を、多くのセラーはしてしまうのか、まずはここを理解することから始めましょう。
理由のひとつは、そもそもAmazonの販売の構造そのものが、そしてAmazonの思想そのものが価格競争を引き起こしているからです。
どういうことかというと、Amazonの理念のひとつに、フライホール哲学というものがあって、ようするに、継続的な成長のためには、低価格構造、低価格が重要な要素であると、Amazon自信が考えているということがあります。
Amazonは基本的に購入者第一主義ですので、購入者にとって喜ばしい価格で販売されることはむしろ歓迎されることです。
ですので、セラー同士で価格競争が起きて、価格がどんどん下がっていく状況はAmazonにとって非常に望ましい状況と言えます。
楽天市場やYahoo!ショッピングなどの他のモールでは、出店者がそれぞれにカタログを制作して、好きな価格で販売しているのに対して、Amazonでは、基本的に1商品につき1カタログになっていて、ショッピングカートはひとつしかありません。
そのひとつのショッピングカートに複数のセラーがぶら下がっているのがAmazonの販売構造で、それがうまく価格競争を引き起こす要因となっています。
これが二つ目の理由です。
なぜ複数のセラー同士で価格競争を起こしてしまうのか。
それは、セラーごとに抱えている在庫を1日でも早く吐かせたい、という心理があるからです。
仕入れた商品を1日でも早く販売して現金化し、次の仕入れに回す。
これが商売の基本ですが、Amazonにはショッピングカートがひとつしかありませんので、少ないセラー数であればそれなりに平和に均衡を保ちながら商品を売りつくすことが出来ますが、これが10セラー、20セラーと増えていくと、自分が仕入れた商品全てを売りつくすのに時間がかかってしまいますし、結果、価格競争も起こることになる。
だから1円、10円と値段を下げて、何とかショッピングカートを独占して、価格競争が起きたとしても、なんとか売り抜こうとするわけです。。
しかし、ここで問題が生じます。
それは、現代では手動で価格改定をするセラーは少なく、多くのセラーが自動価格改定ツールを使用しているということです。
誰かが1円でも値段を下げれば、自動価格改定ツールが自動で察知し、自動で価格を下げていきます。
また、ツールによってはカート価格よりも常に1円下げるように設定出来るものもあり、その結果、価格改定ツールを使っているセラーが永遠と価格競争を繰り広げるということになります。
勿論、価格改定ツールだけの問題ではありませんが、1日でも早く在庫を無くしたい、という心理が大きく影響していることは間違いありません。
そのため、普通に仕入れて普通に販売していたのでは、いつまでたっても、不毛な価格競争から抜け出せない状況が続いていきます。
では、具体的にどうすれば不毛な価格競争を回避出来るのか、それを解説していきます。
価格競争を避けるための3つの方法
ここからは具体的な話をしていきますが、その前に、価格競争を避ける方法として、色々なブログやメルマガなどで書かれているものとして、国外・国内OEMや輸入販売、中古品を取り扱うなどの方法がありますが、僕はこれは半分正解で半分不正解だと考えています(否定はしません)。
まず、国外・国内OEMや輸入については、OEMは完全独占販売だし、輸入についてもライバルが少ない、価格競争の無いところを狙っていきますので、確かに価格競争が少ない世界ではありますが、初心者やせどりを始めてそれほど期間が経っていない人にとっては結構ハードルが高いです。
そのノウハウを覚えるためには、正直無料の情報だけでは難しいので、誰かの教材を購入したり、コンサルを受ける必要があります。
勿論、そちらの道に行きたい方は、どんどん進んでいけばいいと思いますが、初心者やまだ経験の浅い人がやれることはありますので、慌ててハードルの高いノウハウに飛びつく必要はありません。
また、中古品に関してですが、中古品は商品のコンディションによって価格競争を避けることが可能ですが、僕個人が新品しか扱っておらず、また中古品特有の商品の清掃や動作確認(本なら落書き確認など)、商品の写真撮影、コンディション欄への説明書きなど、利益額は非常に魅力的ながらも、面倒な作業が多いことから避けてきましたので、僕のブログでは推奨はしていません。
中古をやってみたいという方は、僕のブログではなく、他の方のブログなりを参考にしてみてください。
ということで、上記に関わるノウハウについては、ここでは割愛させていただきます。
では、具体的な価格競争を避ける方法を解説していきます。
方法① 売り時と適量を読む
新品を販売している中で、ありがちなパターンが存在します。
それは、
商品をリサーチした段階ではセラー数が少なかったのに、いざ納品したらどんどんセラーが増えて、気が付いたらあっという間に価格競争に陥った。
というものです。
これは本当によくありますし、僕も未だに失敗することがあります。
これはなぜ起きるのか。
それは、商品が販売開始されて暫く経つと、多くのお客さんの目に触れるようになります。
つまり誰もが知る状態になるということですので、当然のことながら、あなた以外のせどらーも同時期にリサーチをしている率が高いということになります。
同時期にリサーチして、同時期にAmazonのカタログの状況を見て、同時期に納品をすれば、当然そのような結果になりますよね。
これがまずひとつめ。
もうひとつは、初心者やせどりを始めて間もないセラーが、その未熟さがゆえに、仕入てしまうというパターン。
例えば、Aという商品があって、その商品が月に50個売れる優秀なものだとします。
しかし、既に10名のセラーが販売していて、在庫もそれぞれ、そこそこ所有している。
こういう状況であれば、普通なら仕入を控えるのですが、知識がまだ未熟な場合、思い切って仕入れてしまうことが多々あります。
keepaのギザギザの激しさをみて、ついつい冷静になれないパターンです。
特に人気商品ほどそういう現象が起きやすいです。
でも、そういう回転のいい商品を沢山仕入れて一気に売るのって誰もが憧れるし、一気に売れていく状況を味わってみたいですよね。
それをするには、秘訣があります。
まず、その商品がいつ発売したものなのかを知りましょう。
発売された当日だったり、まだ数日しか経っていなくて、セラー数も1~2名しかいないのであれば、売り抜くチャンスがあります。
これが、発売日から数日以上経っている状況なら黄色信号、更に経っていてセラー数も10名を超えてきているのなら赤信号と思ってください。仕入れた瞬間に赤字転落の可能性が高まります。
また、新発売の商品ではなくても、その商品カタログがいつ作成されたものなのかとか、セラーが1人から2人、3人になったタイミングとか、色々と起点が存在します。
人気商品や需要が高まってきた商品の場合は、そういったところを見極めていくことが重要です。
そして、いち早く商品を見つけて、実際に仕入れる際には、仕入れ過ぎないようにしましょう。
つまり、適量を仕入れる。
適量とは、例えば同額で販売しているセラーにショッピングカートが平等に回ってくると仮定して、以下の公式を当てはめてみましょう。
月の売れ個数÷(現在のセラー数+あなた)=仕入れ個数
実際には、keepaのData機能などをよく見て、カート取得率などを確認した方がより正確に判断が出来ますが、ここは大基本ということで、これをまず頭に入れておいてください。
※keepaの見方についてはコチラを参照ください。
人気商品や季節により需要が高まってきた商品、あるいはテレビなどで放送されて需要が高まってきた商品については、初動が非情に大切です。
言い方は悪いですが、多くのセラーが群がってくる前に素早く仕入れて納品し、売り切ったところで打ち止める。あるいは様子を見る。
このくらいの冷静さで臨めば、不毛な価格競争に巻き込まれることなく、またしっかりと利益を残して売り抜くことが出来ます。
方法②オリジナル商品カタログ作成する
価格競争を避ける方法のふたつめは、オリジナル商品カタログの作成です。
ひとつめの方法で人気商品をいち早く仕入れて売り抜くことをお伝えしましたが、お伝えした通りスピード命の方法なので、結構疲れます。
もっとじっくりと販売していきたいという方は、自分だけしか販売していないオリジナル商品カタログの作成をオススメします。
オリジナル商品カタログといっても、2個セットや3個セットなどの複数個セットカタログを単純に作成するものではありません。
複数個セットカタログは、最初のうちはライバル不在で販売出来ますが、いずれライバルに見つかってしまい、カタログのランキングが上がってくれば、結局価格競争に陥ることになりますし、ランキングが低い状況でも相乗りしてくるセラーはいますので、その時点でうま味はなくなります。
では、具体的にどういうカタログを作成すればいいか。
例えばこんなカタログです。
今回は食品を例に出しましたが、中に何が入ってるのか分からないようなセット商品は非常に効果的です。
また、ある商品に、自分にしか入手することの出来ない付属品を付けたり、ぬいぐるみであっても、特殊なリボンを付けてラッピングするとか、人が真似出来ないようなカタログを作ることが大きなポイントになります。
また、上記のようなセット品以外では、ネットで入手困難で、自分の地元なら簡単に手に入るような商品も有効的です。
勿論地元にライバルがいれば相乗りされてしまいますので、そこにも何か付属品を付けるなどして工夫をすれば、価格競争を避けて、ずっと単独で販売することが可能です。
オリジナル商品カタログの作成方法については、ブログの趣旨と外れますので割愛しますが、ライバルと価格競争をせずに、どっしりと構えて販売していきたい場合にはとても有効な方法ですので、是非お試しください。
方法③リサーチ量を圧倒的に増やす
価格競争を避ける方法の三つめは、ライバルよりも圧倒的なリサーチ量をこなすことです。
ライバルが10リサーチするなら、あなたは100。
ライバルが100リサーチするなら、あなたは1000。
圧倒的なリサーチ量をこなすことで、仮に価格競争に陥ったとしても、次々の新規商品を見つけていけば、ライバルが追い付けないくらいに、利益商品を取り扱うことが可能です。
しかし、この方法にはデメリットがあります。
それは『時間』です。
人が使える時間は平等に1日24時間。
多くの人が、本業の時間があって、通勤や帰宅時間、食事や入浴の時間、家族との時間があって、そして寝る時間があって、その中で工夫して時間を作って、せどりに充ててると思います。
その限られた時間の中で、ライバルよりも圧倒的なリサーチ量をこなすなんて、恐らくほぼ無理だと思われるでしょう。
普通にやっていたら、それは僕も無理だと思います。
寝ない、なんて体に悪いですから。
ではどうするか。
それは、人の力ではなく、機械の力を使えばいいんです。
つまり、機械=ツール。
あなたの代わりにリサーチしてくれるツールに任せてしまえば、寝てる間にも、ライバル以上の圧倒的な量をこなしてくれますし、価格競争になっていない利益商品を次々と見つけることが出来ます。
勿論、ツールを導入するにはお金はかかりますが、人を雇うよりもはるかに安いですし、なにしろ、自分でリサーチしなくてよい分、ライバルの何倍ものスピードで、ライバルの何万倍もの量をリサーチすることが出来ます。
また、副業の方であれば、今までは寝る時間を惜しんでリサーチしたり、家族と過ごすはずの土日を潰してリサーチしていたことから、ツールを使うことで時間的に開放されます。
ライバルとの価格競争で神経をすり減らすよりも、圧倒的なスピードと量で、価格競争になっていない利益商品をどんどんリサーチしていく方が実は効率的だったりするんです。
ツールを使ってやることはいたって単純。
①AmazonからASIN情報を抜き出す ⇒ ツールがやる
②抜き出したASINを解析する ⇒ ツールがやる
③解析した結果から利益商品をあぶり出す ⇒ ツールがやる
④あぶり出した結果を見て仕入れる ⇒ あなたがやる
あなたがやることは最後の④だけ。
更に言えば、納品も代行してしまえば、本当にやることは④と納品指示だけになります。
電脳リサーチツールというと、世の中には色々なものが出回っていますが、僕が普段から使っていて、オススメ出来るツールは『雷神極』というツールになります。
雷神極は上記の③つの工程を全て自動で、且つ1回に1万件という圧倒的な量を、1日かからずに解析してしまうという非常に優れたツールです。
また、新品せどりだけでなく、中古やメーカー・卸まで幅広く対応しており、未だ進化を続けているまさにモンスター級のツールです。
ツールを使ってる人同士で価格競争を起こして飽和したりしないのか?という心配をする人もいますが、ツールが開発されて2年以上が経ちますが、そういったことは全く起きていませんし、現在進行形で僕も利用しております。
雷神極を導入すると、先ほどお伝えした、納品代行も格安で利用することが出来ますし(条件あり)、また無料で価格改定ツールを使うことも出来ます。
ライバルと価格競争を起こさずに、長くせどりを続けていくには環境が大事です。
興味のある方は、是非以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記ではお伝えしませんでしたが、価格競争を避けるために、メーカー・卸を取り入れたらいい、という意見もありますが、それも僕からしたら半分正解、半分不正解です。
なぜなら、メーカー仕入れ、卸仕入れにもライバルがいるからです。
せどりと比較するとライバル数は勿論減りますが、商品によっては、業者系セラー同士が価格競争を繰り広げているものも多々あります。
しかし、上記で挙げた価格競争を避ける方法のように、工夫をすれば、ライバルが仕入れにくい商品を作成したり、いち早く売り抜いたり、圧倒的にリサーチ量を増やして数の暴力で攻めたりすることが出来ます。
多くの人が見るものではなく、視点をズラして見ることがとても大事です。
是非意識してリサーチしてみてください。
よく一緒に読まれている記事
さっすがちゃんやまさん。
読みやすいし、分かりやすいし、とっても勉強になりました!
ちっぷさん、コメント有難うございます!
そこまで褒められると、どんどん木の上の方にのぼっていけそうです!