こういった疑問にお答えします。
どうもです、ちゃんやまです。
AmazonのFBAを利用して商品を売っている場合、在庫保管手数料がかかってくるってことはみんな知ってると思いますが、実際にどのくらい手数料がかかっているのか、実際の数字ってよく分からない人も多いのではないでしょうか。
セラーセントラルの在庫管理画面で商品ごとに数字が出れば分かりやすいんですが、残念ながらAmazonはそのような仕様にはなっておりません(2023年4月現在)。
本記事では、AmazonのFBAを利用して販売している商品に、どのくらいの在庫保管手数料がかかっているのか簡単に計算する方法と、確認方法を解説します。
在庫保管手数料をしっかり把握して、在庫を長期で残し過ぎないように強く意識を持つことはとても大事なことですので、ぜひやり方を覚えていってください。
AmazonのFBA在庫保管手数料・長期在庫保管手数料の計算と確認方法
ここからは、AmazonのFBAを利用して販売している場合の、商品ごとの在庫保管手数料と長期在庫保管手数料の確認方法と計算方法を解説します。
先ほども書いたとおり、在庫保管手数料を知ることで、無駄に利益を損なうことを避けることができます。
また商品のサイズごとに手数料も変わってきますので、後でだいぶ利益を損なってしまうような結果にならないように、しっかりと確認するようにしましょう。
FBA在庫保管手数料の発生と請求
在庫保管手数料は、毎月7日から15日の間に前月分の在庫保管手数料の計算を行い、次の決済時に請求されます。たとえば、1月の在庫保管手数料は、2月7日から15日のトランザクションに含まれ、2月のペイメントレポートで確認できます。
商品ごとの在庫保管手数料の確認方法は、セラーセントラルのメニューからレポート→フルフィルメントを開き、在庫保管手数料レポート(月次)から確認することができます。
期間を選択し、CSV形式かテキスト形式でダウンロードし閲覧することができます。
選択できる期間は当月より過去2年分のデータになります。
以下は実際にダウンロードしたCSVファイルの一部を抜粋したものです。
ダウンロードしてみると分かるのですが、項目が英語になっていてよく分からないですよね。
赤枠で囲った部分、U列にある「Monthly storage fee (est.)」というのが商品ごとの1ヵ月の在庫保管手数料の項目になっていて、単位は円となりますが、小数点以下のものも多くあったりして、本当に0.0154円なのかと不安になってしまいますよね。
このようにAmazonの解説だとよく分からない答えが導かれてしまうこともありますので、以下よりもっと簡単に確認する方法を解説していきます。
FBA在庫保管手数料の計算方法
FBA在庫保管手数料の計算方法はカテゴリや商品のサイズ、保管日数、当月の日数で計算されます。
※参照元:Amazonセラーセントラル
上記の表を見ると分かるとおり、在庫保管手数料は商品の販売価格や重さに関係なく、基本料金に3辺のサイズ(体積)とFBA倉庫内での保管日数を掛けて、当月の日数で割った数値で算出されます。
ただ、上記画像にある計算式で個人で実際に計算してみても恐らくよく分からないかと思いますので、FBA料金シミュレーターを使って商品ごとの在庫保管手数料を確認するのが手っ取り早いです。
FBA料金シミュレーターで在庫保管手数料を確認する
FBA料金シミュレーターは以下よりアクセスしてください。
赤枠の部分にASINかSKU、商品名などを入力して検索ボタンをクリックすると表示されます。
小型軽量商品の在庫保管手数料をFBA料金シミュレーターで確認してみます。
1月~9月の期間中は商品1点あたり1ヵ月で1円の在庫保管手数料がかかります。
この商品が200点FBA倉庫に保管されていれば合計200円の在庫保管手数料がかかる計算になりますが、FBA在庫保管手数料の発生と請求で記載したように、毎月7日~15日の間で前月分の在庫保管手数料の計算が行われるため、それまでに商品が売れてしまえば料金は発生しません。
在庫保管手数料は1月~9月と10月~12月で料金が変動します(1月~9月、10月~12月の部分をクリックして切り替えてください)。
10月~12月の繁忙期に関しては、小型軽量商品では2倍の2円の在庫保管手数料がかかりますので、あまり長く在庫を保管しているとそれだけ余分な費用がかかってしまうことになります。
次に標準サイズの商品を見ていきましょう。
こちらは3辺のサイズが3.4x29.2x29.6の標準サイズの商品の在庫保管手数料です。
1月~9月は1点あたり15円ですが、10月~12月は27円となっています。
在庫保管手数料は商品点数が多ければ多いほどかさんできますので、なるべく早く商品を売ることと、在庫保管手数料に耐えうる利益が出る商品選びが重要になってきます。
長期在庫保管手数料の発生と請求
長期在庫保管手数料は、FBA倉庫での保管期間が365日を超えている在庫について発生するもので、保管スペースである立方フィート(10cmx10㎝x10㎝)あたり23.570円の長期在庫保管手数料が発生します。
また保管期間が271~365日の商品に関しては、同立法フィートあたりで6.096円の長期保管手数料が発生します。
ただしCDやDVDなどのメディア商品に関しては、商品1点あたり月額10円の最低長期在庫保管手数料の対象になります。
長期保管手数料の計算は毎月15日に在庫一掃チェックを実施し、在庫一掃チェック実施日に保管期間が365日を超えている商品に対して請求が発生します。
2023年4月14日までは365日以上の商品にのみ発生していた長期在庫保管手数料ですが、同年4月15日以降は保管期間が271~365日の商品にも発生してきますので注意が必要です。
長期在庫保管手数料の確認方法
長期在庫保管手数料を確認するには、セラーセントラルのレポートからフルフィルメントを開いて、長期在庫保管手数料請求額レポートから確認することができます。
閲覧できる期間は過去1年間のみになります。
基本的に倉庫に長期で保管せずに早期で売り切ることが大事です。
いつか売れるだろうと粘っても、結果的に毎月の保管手数料や、271日を超えてくれば長期保管手数料が無駄に発生してしまいますので、早期に売り切るか、売れない在庫は返送して販路を変えるなどして処分するようにしましょう。
在庫の処分方法については以下の記事にも詳しく書きましたので参考にしてみてください。
>Amazon在庫処分セールに参加して売れない商品を販売する方法<
また、AmazonのFBA倉庫に商品を納品しておくだけで、他販路で販売することができる無料サービスを利用することで販売機会を増やす戦略も効果手です。
以下に2つのサービスを紹介していますのでそちらも同時にチェックしてみるとお役に立つと思います。
まとめ
毎月発生する在庫保管手数料や、271日を超えてから発生する長期保管手数料は、商品1点あたりの金額を見ると小さく見えますが、フルフィルメントセンターに保管されているあなたの商品全体で考えると、地味に大きな金額になってくるものです。
ですので、商品をなるべく早く売る意識も勿論大切ですが、商品ごとにどのくらいの在庫保管手数料が発生しているのかを知ることと、セラーセントラルの在庫管理画面で長期に保管されている気付いてない放置在庫は無いかチェックすることが大切です。
せっかく利益の出る商品を仕入れても、このようなかたちで無駄な料金をAmazonに支払うことになるのは勿体ないですので、細かくチェックしていきましょう。