誰も教えてくれないせどりのキャッシュフローで大事なことと改善方法

キャッシュフローについて学びたいけど頭が混乱して理解が難しい…。結局一番大事なことってなんなの?分かりやすく順序だてて説明してほしい…。

こういった疑問に答えます。

 

どうもです、ちゃんやまです。

新品の電脳せどりを始めたけど、あるいは続けているけど、銀行のお金がなぜか増えずに困っていませんか?

リサーチした段階では見込み利益が出ているのに、なぜか銀行にお金が増えない…、実はこれせどりでよくあるお話なんです。

なぜお金が増えないかというと、キャッシュフローを理解していないか、見ていないからです。

せどりを長く継続していくうえで、最も大切なことのひとつが「キャッシュフロー」です。

キャッシュフローとは「現金の流れ」のことを言い、一定期間内にどれくらいの現金が流出し、どれくらいの現金が流入したかという資金の流れを知っておくことは、せどりを長く継続していくうえでとても大切な要素です。

せどりにおいては、現金の流出は主に「仕入れ」にかかり、流入は販路からの入金になります(他にも経費などありますが大まかに)。

販路からの入金されたお金で、仕入れや使った経費以上にプラスになれば黒字ということになりますが、せどりの場合、多くの人が仕入れや経費支払いにクレジットカードを使っているため、支払いのタイミングで資金が足りず、資金ショートを起こしてしまい、見込みでは儲かっているはずなのに、マイナスになってしまう人がとても多いです。

では現金の流れを知れば、銀行にお金が増えていくかというと、そんな単純なお話ではありません。

実は多くの人がちゃんと伝えていない事実がキャッシュフローの中にはあります(勿論伝えてる人も中にはいますよ)。

それを知ることで、銀行にお金が増えるようになっていくし、あるいはあまり損をせずに済むようになります。

とても単純な知識なのですが、意外に見ていない人が多いので、本記事では、キャッシュフローの中でも最も重要な点について解説します。

 

 

せどりのキャッシュフローで大事なことと改善方法

ここからは、せどり物販でとても重要なキャッシュフローで押さえておきたい大事なことと、多くの人が陥りやすい状況の改善方法について解説します。

しっかり身につけることができれば、あなたのせどり物販はかなり変わるはずですので、最後までしっかり読み込んでくださいね。

 

なんとなく銀行にお金が増えない理由

暴投でも触れましたが、せどりをやっていて「なんとなく銀行にお金が増えていない」という方はとても多いです。

利益商品を仕入れたのになぜ…。

こんな風に思っていませんか?

理由は単純で、商品は仕入れただけでは利益にならないからです。

仕入れた商品は売れて始めて利益となり、販路からあなたの銀行に振り込まれてはじめて現金として手元(銀行)に残ります。

また、販路からの売上の振り込みのタイミングや、クレジットカードの支払いのタイミングで、全ての仕入れ商品が現金利益として手元に残るとは限りません。

例えばAmazonなら、あなたが仕入れた商品には必ずライバルセラーがいるので、あなたが仕入れた点数全てが、あなたの想定した期間内に売り切れるとは限らないし、Amazonからの入金のタイミング次第では、想定した売上が入金されない場合もあります。

つまり、こういった流れを理解していないか、見ていないので、なんとなく銀行にお金が増えてないという感覚になるのです。

ということは、この流れをちゃんと知っておけば改善されるということになるのか。

実はそうではありません。

勿論、現金の流れを知ることは大切なことですが、それ以上に大切なことは「売ってお金にすること」です。

しかしこの「売ってお金にすること」の中にとても大切な考え方があります。

それを知ることではじめて「銀行にお金が増えている」あるいは「銀行にお金が残っている」ということに繋がっていきます。

状況により必ず増えるわけではありませんが、少なくとも知る必要は絶対にありますので、ぜひそのことを身につけてください。

 

大切な考え方

では「売ってお金にすること」の中でとても大切な考え方とはなにか。

それは「元を取る」という考え方です。

例えば、1個10000円の商品を10個仕入て、それを1個15000円で売ったとします。

仕入れにかかった費用は10万円ですね。

仕入れにクレジットカードを使った場合、翌月の支払日までに10万円の現金を用意しないといけません(月末締め翌月支払いのカードの場合)。

では、10万円の現金を手にするにはどうすればよいか。

それは「1個15000円の商品を8個以上売って、その売上がクレジットカードの支払日よりも前に販路から振り込まれる」こと、です。

※細かい手数料の数値を考慮せず、単純に手数料が1点あたり2000円だった場合。

これがクリアできれば、残りの2個はいつ売れてもいいし(半年先という意味ではない)、たとえ価格競争が起きて安くなってもそれは全て利益になります。

元を取るというのは、単純にこういう考え方を言います。

ですが、勿論素直に15000円で売れるとは限りませんので、このように綺麗にいくかはライバルセラーの数や月の回転数にもよりますが、根本的な考え方として、このことが頭にあるのと無いのとでは天と地ほどの差が生じますので、商品を仕入れる時には必ず意識してください。

商品仕入れで意識すること
  • ライバルセラーの数
  • 商品の売れ行き(回転)
  • 何個売れば元が取れるか

 

もちろん、上記以外のさまざまな要素がからんできますが、基本的にこれにより、その商品をどのくらい仕入れればいいか、どのくらい売ればいいかおおよその判断がつくように少なくともなります。

※あくまで数字上の話なので、全国セール品で出品者が同時多発的に爆発的に増えたというような状況は想定していません。それはまた別のお話。

そう考えると、利益率は低いが回転の良い新品せどり、利益率は高いが回転が遅い中古せどりと大別した場合、今のあなたがどちらに取り組むべきか、なんとなく見えてきたりしますよね。

 

入金のタイミングと支払いのタイミングを知る

先ほどは「元を取る」という考え方について解説しましたが、そのことを踏まえて、販路からの入金のタイミングとクレジットカードの支払いのタイミングを押さえておきましょう。

個人的に感じるのは、考え方の順番が逆だということです。

よくあるパターンとして、販路からの入金タイミングやクレジットカードの支払いタイミングについて解説を始めちゃうんですが、ここから入るから頭が混乱しちゃうんです。

まず「元を取る」という考え方をしっかりと頭に入れたうえで、次の段階として入金と支払いのタイミングを見ていきましょう。

そうすることで、すーっと頭に入ってきますよ。

 

入金のタイミング

売上の入金のタイミングは販路によって違ってきます。

Amazon、Yahoo!ショッピング、メルカリなど、それぞれの販路における入金のタイミングをしっかりと把握しておきましょう。

特にAmazonは2週間おきに入金がありますが、クレジットカードの支払いのタイミングに間に合うように、元を取りつつ商品を売っていくことも大切な管理作業になってきます。

また取り扱い商品も1種類だけではないでしょうから、仮に月2回の売上入金のタイミングで、支払いのタイミングに間に合うのかどうかしっかりと把握しておきましょう。

後ほどまた触れますが、月に売れる個数以上に仕入れ過ぎた結果、入金のタイミングで、思ったより入金額が少なかったというようなこともよくある話ですので、合わせて考えていくといいですよ。

 

支払いのタイミング

これはクレジットカードの支払いのタイミングになります。

多くのクレジットカードの場合27日頃に支払いになりますが、カードによって支払日は変わってきますので、特に複数枚カードを使用している場合には、支払日(引落日)と支払い金額は必ずチェックしておきましょう。

通常のクレジットカードの場合、月末締めの翌27日払いみたいなパターンが多いですが、もっと支払日を伸ばしてキャッシュフローを楽にしたいという方には、ポケットカードビジネスカードがオススメです。

ポケットカードビジネスカードは翌々月払いができるカードですので、商品の販売がかなり楽になります。

ポケットカードビジネスカードの入会にはハピタスを経由すると7000ポイントがもらえますので、入会希望の方はぜひハピタスを経由しましょう。

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※タイミングによりポイント数は変動します

 

キャッシュフロー改善方法

元を取ること、そして入金や支払いのタイミングを押さえたら、よくありがちなその他の項目をチェックしていきましょう。

どの項目も、よく陥りがちなことですので、ひとつでも当てはまっているようなら、改善の予知ありですよ。

 

仕入れ過ぎていないか

よくあるひとつめは「仕入れ過ぎ」です。

例えばリサーチした商品のkeepaの波形がこんなにギザギザしていたら、大量に売れるだろうと、思わず沢山仕入れてしまいがちですが、それはとても危険です。

いくらギザギザが激しくて、keepaのdataで月の売れ個数が凄くても、それだけの根拠で大量仕入れ判断はできません

ライバルセラーの増減はどうなのか、ライバルセラーの在庫数はどのくらいか、過去の価格変動はどうか、この先も売れていくのかなど、様々な要素を見て仕入れ判断をしないと、儲かるどころか赤字転落、自分にカートが全然回ってこないなど、とても危険な状況が待ち受けていることもよくあります。

商品を仕入れる際には、目先のギザギザだけでなく、様々な要素を必ずチェックして、場合によっては「仕入れない」という判断をする勇気も必要です。

また店舗せどりにおいても、目の前にある商品をリサーチしたところ、ライバルセラーも殆どいなく、かなり利益が取れそうだったとしても冷静になりましょう。

その商品は全国レベルで販売されていないか?その商品は全国一斉セール品ではないか?など疑うべき点はかなりあります。

そこを無視して大量仕入れしてしまうと、同じように考えて大量仕入れした人が実は同時多発的に存在しているかもしれません。

そうなると、同時多発的に仕入れて、同時多発的に納品して、同時多発的に受領され、同時多発的に価格競争が起きます

地獄のはじまりです。

ですので、特に初めて仕入れる商品に関してはテスト仕入れを必ず行いましょう。

慣れてないうちは特に重要です。

テスト仕入れをして様子を見て、大丈夫そうなら追加仕入れをする、こういったルールを徹底することも大切です。

また、せどりに慣れていないうちから、ひとつの商品を縦積みすることも危険です。

よくTwitterなどのSNSで、大量に100個とか200個とか仕入れたような描写がありますが、あれは資金力があって資金的な体力があるからできることで、そうでない人がやると大怪我の元になります。

資金力(この場合クレジットカードの枠ではなく、現金資金です)が乏しいうちは、少ない仕入れで回していくことを徹底してください。

無理は禁物です。

 

回転の悪い商品の仕入れをしない

よく、回転の悪い商品にわざわざ相乗りしてくるセラーをよく見るのですが、これも危険です。

例えばkeepaの波形がこのようになっていて、月の売れ行きも10~15個程度、セラー数は5程度とします。

この状態で相乗りするのは自殺行為です。

理由は、既に5セラーが同価格帯で販売しているため、keepa上では月に10~15個売れる予想であっても、1セラーあたりの売行きは月に3~4個程度になっていることが予測されるからです。

単純計算ではありますが、1ヶ月に売れる点数は「月の売れ個数÷同価格で販売しているセラー数」で求めることができます。

正確に数字とは言い切れませんが、少なくとも回転の悪い商品に対して多くのセラーがいるところに突っ込んでいくほど危ないことはありません。

自己発送しかいない場合を除き、FBAセラーがそこそこいて、回転の悪い商品は絶対に仕入れないというルールを徹底しましょう。

 

早めに納品をする

これもよくあるのですが、商品を仕入れてきたら、あるいは自宅に届いたら、なるべく早く納品するようにしてください。

前述したように商品は売れてはじめて利益となり、銀行に振り込まれてはじめて現金利益になります

納品が遅れれば遅れるほど、現金利益化も遅くなるので、それだけクレジットカードの支払いに間に合わなくなる可能性が高まります。

「時間が無かった」は完全に言い訳です。

せどりとはいえ商売をやっているわけなので、仕入れたらすぐ売って現金利益化することは当たり前と思ってください。

もしそれができないようでしたら、納品代行を使うなど工夫するか、Amazonからは撤退してメルカリなどの納品の必要がないジャンルにした方がよいでしょう。

 

売れてない商品は損切りしてでも売る

売れると思って仕入れたのに、思い通りに売れてくれないことはよくあります。

特にバリエーションが組まれている商品や、そこそこライバルセラーがいる商品に多いのですが、そうなった時にキツイのが元さえ取れなくなる危険性が生じることです。

ですが、そうなった時にまったく動かないのはもっと危険です。

その商品を放っておいたところで、この先も売れることはまず無いと思ってください。

そしてそのような兆しが見えたら、損切りしてでも売り切ることを優先しましょう。

売り切るには以下の方法を利用します。

損切り方法
  • 商品価格を安くする。
  • Amazonのセール機能を使って販売する。
  • 商品を返送し、メルカリなど他販路で売る。

 

その他にも方法がありますが、それについては以下の記事を参考にしてみてください。

Amazon在庫処分セールに参加して売れない商品を販売する方法

 

売れない在庫は税法上、未来に売れる商品ということで「資産」とみなされ、所得税の対象となります。

残しておいたところでいいことはなにもありませんので、とにかく売り切ることを優先しましょう。

最悪の場合、廃棄することも手段のひとつです(税金取られるよりまし)。

 

仕入れを月1回と決める

これはけっこうオススメなのですが、特に仕入れ資金が乏しいうちは、毎月初に1回だけ、決まった資金内で仕入れを行い、それ以後は一切仕入れないという方法です。

特にせどりを始めたばかりの頃は、バックボーンに大きな資金があるわけではないと思いますので、このようなルールを実行することで安全運転することができます。

10万円なら10万円と決めて、その資金を元手に転がしていく。

10万円が15万円に増えたら、その15万円を仕入れ資金に充てて、また転がしていく。

そうして資金が増えてきたら、仕入れ機会を増やしていくという堅実的な方法です。

できればクレジットカードではなく、現金資金で仕入れを行うのがベストですが、電脳せどりの場合はクレジットカードで仕入れることが多いので、いざというときのために手元に現金資金を持っておくとよいでしょう。

余談ですが、よく儲かった分を事業とは無関係な遊びや自分の借金に充ててしまう人がいますが、絶対にやめてください。

せどりは商売ですので、税金を払う必要が後々出てきます。

税金を納めないのは脱税という犯罪行為です。

情報発信者は旅行だったり焼肉だったり派手な部分を見せがちですが、裏ではちゃんと税金払ってますので、きらびやかな部分だけ見て、大事なことを忘れないようにしましょう。

 

寝かせ商品を仕入れない(レゴなど)

せどりのノウハウとして、仕入れてから商品をしばらく寝かせて、高値(プレミア価格)になってから売るという、投資的な手法を推奨する人もいます。

勿論、ノウハウとしては悪くないですし、儲けも大きいのは確かです。

ですが、初心者や資金が乏しい人がそういうせどりに手を出すと、とても危険です。

寝かせというのはその名のとおり、すぐに売らずに、値が上がってから売る手法ですので、その間まったく利益を生みません。

3ヶ月とか半年とかじっくりと熟成させてから販売しますので、資金が無い人がそれをやると、もしクレジットカードを使って仕入れをした場合、その時点で赤字確定ですよね。

支払いをする余裕があるのならいいですが、そうでない場合とても危険なノウハウになりますので、儲かるからという部分だけ見て飛びつくのは止めた方がいいです。

また、寝かせにはある程度目利きや知識も必要ですので、もっと余裕が持てるようになってから取り組むべきだと思います。

 

初期段階では中古もおすすめ

店舗、電脳せどりどちらにも言えることですが、資金の少ないうちは新品せどりよりも、利益率・額ともに高い中古せどりがおすすめです。

僕自身、スタートは新品も少しやってましたが、基本的には中古品ばかり取り扱っていました。

ジャンルとしては中古家電やゲーム、中古本、中古メディアなどがメインで、利益率も30%を超えるのが当たり前の世界で、且つ仕入れ値が安いため財布にも優しいため、資金作りにはもってこいでした。

動作確認や梱包作業、商品の写真撮影などの労働はありますが、面倒さを凌ぐほどの利益が取れますので、最初のうちは中古で資金を作って、後に新品に移行していくのが僕としてはおすすめルートです。

しかし、中古といっても大きな家電だったりを扱うのは結構大変なので、比較的小さな商品を取り扱うことをおすすめします。

その点で言うと、中古ゲームがいいですね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

キャッシュフローを意識するときに、大切な考え方が理解できたかと思います。

売上の入金のタイミングやクレジットカードの支払いのタイミングを把握することも大切ですが、元を取るという意識をしっかり持つことでだいぶ変わってくるはずです。

また、よくありがちな仕入れ過ぎなどの項目もよく見て、ご自身に当てはまってないか確認してみてください。

改善するきっかけになれば嬉しいです。

 

 

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ちゃんやま
東京在住のアラフィフです。「メーカー仕入れ」「問屋仕入れ」「リサーチ、納品、販売の自動化」で時間をかけない、効率化された「楽ちんスタイル」のせどり・物販情報を発信しています。誰にも縛らない自由な時間を楽しんでいます。