どうもです、ちゃんやまです。
Amazonで、2024年を見据えた継続的な取り組みとして、一部カテゴリを除く低価格商品の販売手数料を大幅に値下げすると発表がありました。
2024年4月1日をもって、小型軽量商品プログラムが終了し、1000円未満の低価格商品については新しいFBA手数料体系に改定され、殆どの商品で値上げとなりましたが、ここにきて大きなニュースとなりました。
このことを受けて、セラーとしてなにをやっておくべきなのか。
本記事では、低価格商品の販売手数料値下げでやっておくべきことを解説いたします。
低価格商品の販売手数料値下げでやっておくべきこと
まず、低価格商品の販売手数料値下げには2種類あります。
ひとつめは、2024年5月15日より開始された、「2,500円未満の服&ファッション小物商品の販売手数料を12%から8%に引き下げ」です。
そしてふたつめは、2024年6月1日から開始される、「商品1点あたり750円以下のすべての商品(本、ミュージック、DVD、ビデオ、PCソフト、TVゲーム、Amazonデバイス用アクセサリを除く)について、販売手数料を5%(最低手数料30円)に引き下げ」です。
大幅な販売手数料の値下げになりますが、その背景になにがあるのか、そして我々セラーがやっておくべきことはなにか、解説します。
販売手数料大幅値下げの背景
この動きは2023年末にアメリカAmazonでまず起きました。
アマゾンジャパンの動きはそれに伴うものと思います(小型軽量商品プログラムの終了もそうでした)。
Amazonがライバルとして恐れているのは、中国の中国の新興ファストファッション企業SHEIN(シーイン)とショッピングアプリ「Temu(ティームー)」です。
既にご存知の方もいると思いますが、驚くほどの低価格商品を配送料無料で販売しているため、Amazonがシェアを奪われるのではとの危惧が昨年からありました。
それを受けての今回の大幅な販売手数料の値下げではないかと思われます。
SHEINやTemuには劣悪な労働環境や、偽物販売など別途様々な問題が言われておりますが、当面の脅威であることは間違いないため、このような動きになったと考えられます。
では、それを受けて我々セラーはなにをすべきなのか。
旧小型軽量商品プログラム該当商品を見直す
まず1点目として挙げたいのが、2024年4月1日に惜しくも終了した小型軽量商品プログラムを利用して販売していた商品の見直しです。
2017年に始まったプログラムで、僕自身その年からプログラムが終了するまで、攻略コンテンツを販売していました。
プログラムの終了に伴い、かなり売るものが減ったなと実際感じましたが、今回の販売手数料の大幅な値下げにより、復活できそうな商品もあります。
セラーセントラルの在庫管理からSKUごと削除していないのであれば、ぜひ旧小型軽量商品プログラムに該当していた商品を見直してみてください。
以下は2024年4月1日からスタートした新FBA配送代行手数料の標準サイズ2以下の表です。
まず注目したいのがサイズ区分「小型」に該当する商品。
- 寸法:25 cm x 18 cm x 2.0 cm以下
- 重量:250 g以下
であれば、販売価格が1000円以下の商品に対する配送代行手数料は222円(税込)になります。
ここに更に大幅値下げをした販売手数料の条件である販売価格750円以下を加えて計算してみます。
販売額:750円
手数料:-38円
配送料:-222円
入金額:490円
こうなりますので、利益を50円以上取るとして、仕入価格が440円以下の商品であれば、またチャンスが生まれるということになります。
実は100円台で仕入れていて500円以下で販売していた商品があったのですが、小型軽量商品プログラムの終了で利益が大幅に減ってしまい(殆ど出ない状態)困っていたのですが6月1日以降は見事に復活しそうです。
あなたもそういったSKUがあるようでしたらぜひ見直してみてください。
また小型の次にサイズの小さい標準1サイズも割とチャンスがあるかなと思います。
注意したいのは標準2以上の商品で、1000円以下のFBA配送代行手数料が一気に347円以上となってきますので、750円以下で販売した場合に利益が出るかどうか微妙なものも多いかと思います。
ですので、標準1サイズ以下の見直しがメインになるかなと思います。
ぜひ見てみてください。
服&ファッション小物商品にチャンス到来
もうひとつチェックしておきたいのは、服&ファッション小物商品です。
あまりやってる人はいないかもしれませんが、安く仕入れができるルートを知ってる人にとってはかなり大きなチャンスだと思います。
例えば中国輸入であるとか、国内のファッション系卸であるとかですね。
そしてもう少し突っ込んで考えてみたいのが、独自カタログの作成です。
その場合、2500円以下の商品で8%の手数料を狙うのもいいですが、750円以下で販売する小型サイズの小物で独自カタログを作成するのが面白いかなと個人的に思っています。
更に相乗りされない独自カタログを作成すれば鬼に金棒ではないでしょうか。
相乗りされない独自カタログの作成方法については別途コンテンツを出しておりますので、そちらをご参考ください。
販売手数料15%のカテゴリが狙い目
Amazonの販売手数料は一部特殊なカテゴリを除き、8~15%に設定されています。
その中で狙い目なのはやはり高い販売手数料を取っているカテゴリになります。
- 文房具・オフィス用品
- ホーム&キチン
- ペット用品
- 家具
- マットレス
- DIY・工具
- 産業・研究開発用品
- 腕時計
以上が主な15%のカテゴリになりますが、中でも文房具・オフィス用品、ホーム&キッチン、DIY・工具、産業・研究開発用品あたりは15%から一気に5%に下がるので狙い目です。
ペット用品に関しては1500円以下の場合は元々8%なので、下げ幅は3%程度になります。
これまで高い手数料で微妙だった商品で750円以下で販売できそうなものは要チェックです。
実は小型軽量商品プログラムよりもビッグチャンスあり
残念ながら終了してしまった小型軽量商品プログラムですが、実は低価格商品の方がビッグチャンスが眠っていることに多くの人は気付いていません。
これを知ることでリサーチの幅はかなり広がりますので、知っておくべきかと思いますが、それについては別途noteにまとめてますので、そちらを参照ください。
>note|Amazon|低価格商品の販売手数料引き下げで小型商品にビッグチャンス到来<
リサーチツール雷神は5%に対応
ちゃんやまがオススメする電脳リサーチツール「雷神」では、6月1日からの低価格商品の販売手数料値下げにも対応します。
つまり、750円で販売しても利益が出る商品を一気にリサーチすることができる、ということです。
keepaで1000円以下で販売されている商品をカテゴリごとに絞り込んでASINを抽出し、雷神で解析するだけで簡単に利益商品をあぶり出すことができます。
既に雷神ユーザーの人はぜひリサーチしみてください。
電脳リサーチツール「雷神」に関しては以下の記事をご参考ください。
以上がAmazonの低価格商品の販売手数料値下げでやっておくべきことに関する解説でした。
新たなチャンスをぜひものにして、利益を上げてくださいね。