本記事では、こんなお悩みにお答えします。
どうもです、ちゃんやまです。
これは電脳せどりに限らず、店舗でも同じことが言えるのですが、特に初心者の方は仕入れの失敗が酷く目立つことがあります。
せどりを始めたばかりならある程度仕方のないことですし、僕にも失敗経験はありますが、しかし仕入れというのは実際に「お金」が発生してることですので、失敗すれば、イコール損ということになってしまいますので、出来れば早いうちにそういった状況から抜け出したいものです。
この記事では、初心者せどらーが陥りやすい失敗を、実際の駄目な仕入れの典型的な例を元に解説しつつ、仕入の失敗を防ぐ方法をお伝えしていきます。
駄目な仕入れの典型的な例と仕入れの失敗を防ぐコツ
ここからは、駄目な仕入れの典型的な例と仕入れの失敗を防ぐコツを解説していきます。
まずはこちらの画像をご覧ください。
※セラーごとの在庫数はkeepa有料版を導入することで表示されるようになります。
これはとあるペット系の消耗品の商品の出品者一覧です。
1227円で沢山のセラーが販売していますね。実際に5セラーがいるのですが、縦に長過ぎてキャプチャーが取れなかったので、一部のみ表示してます。
状況としては、同じ商品を同じ価格で販売するセラーが12人いるという状況です。
以前は僕も販売していましたが、あまりに群がってきたので撤退した商品です。
僕が販売していた時はせいぜい5人くらいでした。
この中で赤枠の「94」という数字にご注目ください。
これが見出しの「駄目な仕入れの典型的な例」です。
何が駄目かというと、仕入れるべき数量が全く理解出来ていない、という点に尽きます。
僕は、このセラーが出品してきたタイミングを偶然知ってますが、既に10セラーほどがひしめき合っている状況でした。
こちらの商品のランキングと一か月の販売個数を見ていきましょう。
ランキングはペット用品で3864位ですので、かなり高回転の商品と言えます。
keezonによる過去1ヶ月の販売数も42個(最低ライン)とかなり売れ行きがいいですね。
しかし、ここで考慮すべきことは、他に販売しているセラーが何人いるのか。そしてそのセラーがどのくらいの在庫を抱えているのか、ということです。
基本的に(建前上)カートボックスは順番に回ってきますが、これだけの人数がいると、なかなか自分の番が回ってこなくて、ランキングや1ヶ月の販売個数以上に、いまいち売れない、という状況に陥ってしまいます。
「94」個の在庫を抱えていたセラーは、参入してきた時には実は130個くらいの在庫がありました。
まさに「典型的な仕入れ過ぎ」のセラーです。
なぜ大量に仕入れたのか
これはあくまで推測でしかありませんが、恐らく高ランキングであることと、月の売れ行きが42個以上であることを見て、「いける」と判断したのでしょう。
また仕入れ段階では、恐らくそれほど人数もいなかったかもしれません。
しかしそれが大きな落とし穴になるのです。
恐らく彼は、もっと大事な部分を見落としていたのではないかと推測します。
その推測を元に、仕入の失敗をどう防いでいくか、具体的に解説していきたいと思います。
せどりで仕入れの失敗を防ぐコツ
ここからは、仕入れ過ぎた彼のようにならないために、仕入の失敗を防ぐ方法を具体的に解説していきます。ひとつひとつしっかり理解して、今後の仕入れの役に立ててください。
ライバルセラーの人数を把握する
電脳せどりなどで利益商品を見つけたとしても、すぐに仕入れてはいけません。
まず、チェックポイントのひとつめとして、ライバルとなるFBAセラーがどのくらいいるのかをしっかり把握しておきましょう。
今回の商品の場合は、130個仕入れたセラーが参入した段階では、恐らくライバルセラーは5~6名だったと推測されます(僕も売っていたので、彼が参入してきたタイミングの人数です)。
彼が参入するとFBAセラーは7名になりますので、ランキングと売れ行きを見れば、その時点では「いける」と判断出来たのでしょう。
しかし、その判断は実は大きな誤りです。
現状5~6名だったとしても、そこから更にセラーが増える可能性があるからです。
そんなこと分かるの?と思うかもしれませんが、ある程度の予測は付きます。
分かりやすくするために、期間を1ヶ月にします(より深く見るなら1週間に)。
keepaのグラフの一番下の段にある、紫のグラフをご覧ください。
こちらは新品アイテム数のグラフで、ようするにセラー数に相当します。グラフを見ると緩やかに増加傾向にあることが分かります。
このグラフの状況から、現在のセラー数から今後増加していくであろうことが予測出来ます。
仕入れ個数を計算する
上記のようにkeepaで今後のセラー数の増加状況と、現在のセラー数を見て、仕入れ個数を判断してきます。
仕入れ個数に関しては、100%正確な数字ではありませんが、ある程度の予測は出来ますので、参考にしてください。
仕入れ個数を導き出すには、現在のFBAセラー数と増えるであろうFBAセラー数に自分を足した数を月の販売個数から割った数字を参考にします。
ひとまず増加分は置いておいて計算します。
彼が見た段階ではセラー数が5~6名と予測されますので、ここでは多めにとって6名とします。自分が増えることで合計7名となります。
画像の商品の月の販売個数は42個でした。
販売個数42個/月 ÷ FBAセラー7名 = 6個
これが基本的な計算式です。
月の販売個数は実際の数字よりも多くなる傾向にありますので、恐らく1日10個程度となるでしょう。
この時点では10個程度でもいいですが、先ほども書いた通り、FBAセラーが増加傾向にありますので、実際にはもっと少なく仕入れた方がいいかもしれませんし、少なくとも10個以上は仕入れるべきではありません。
特にクレジットカードで仕入れている場合は、仕入れ額程度の入金が無ければ、支払いに間に合わなくなります。
ネットショップの販売状況を確認する
今回例に挙げた商品に関しては、一時期は品切れになっていましたが、楽天市場のペット系のショップで在庫が大量に復活していました。
つまり、その段階で商品を見つけたとしても、自分だけが仕入れ出来たと過信してはいけません。
言い方は悪いですが、自分程度が見つけられたのだから、当然他のせどらーみ見つけるんです。
あなたが仕入れをしている同時期に、ライバルたちも仕入れしていると考えるのが正常な思考です。
おまけに、楽天市場という比較的簡単にリサーチが出来てしまう仕入先なら尚更のことです。
1ヶ月以内に売り切れる数を仕入れること
せどりではクレジットカードで支払っている方が殆どかと思いますが、当然ながら支払いに間に合う必要が絶対にあります。
商品が全然売れなければ、カードの支払いに間に合わなくなるため、見込み利益としては黒字なのに、結果赤字ということになってしまいます。
その為、先ほど解説したように、1ヶ月でどのくらい売れるのかを予測計算して、仕入れ過ぎないことが非情に大事になってきます。
今回例に挙げた、商品を130個も購入することがいかに恐ろしいかお分かりいただけるかと思います。
恐らくですが、この商品に関しては、楽天市場のショップでも在庫が全然切れない状態になってますので、暫くはFBAセラーが増加していく傾向にあるでしょう。
このような商品を仕入れる際のコツは、在庫切れを起こしている最中に、楽天やヤフショなどの目立つネットショップではなく、他のペット系のネットショップや、個人経営のペットショップの通販、店舗のペットショップで仕入れることです。
また楽天などでも在庫復活を見つけたら、即仕入れて(大量仕入れは厳禁)即売り切ってしばらく様子を見るのが賢い仕入れ方法でしょう。
せどりをしているのは、自分自身だけではないことをちゃんと認識して、仕入れようとする商品がどういう傾向にあるのか、過去の実績や現状をよく見て、しっかり想像して仕入れを行うことが大切です。
駄目な仕入れの典型的な例まとめ
今回取り上げた商品を大量に130個も仕入れた人物の失敗は以下の通りです。
- keepaなどのグラフを正確にチェックせず、FBAセラーが増加傾向であることに気が付かなかった。
- 現状のセラー数から増えないと判断した可能性がある。
- ネットショップの状況を理解していない。
- 他にライバルが存在することが想像出来てなかった。
- それにしても1ヶ月で売り切れる以上の大量仕入れを行ってしまった。
結局のところ、基本的な考えや知識の欠如と、想像力の無さあるいは未熟さが招いた失敗であると、僕は推測します。
ちなみに、なぜこのセラーが初心者であるか分かったかというと、評価数が非情に少なかったからです。
初心者のうちは、石橋を何度叩いてもいいくらいに慎重にいきましょう。
せどり・物販はそうでもしないと、大怪我をする商売です。
もしあなたがまた初心者かせどりを始めたばかりの方でしたら、僕がかつてコンサルで使用していたコンテンツサイトを初心者用に改修して、無償提供をしております。
せどりのリサーチの基本や、資金管理などあらゆることが記載されていますので、是非そちらで基本を学んでください。
きっとあなたのお役に立ちますよ。