こういった疑問にお答えします。
どうもです、ちゃんやまです。
ノーブランド品の商品カタログに相乗り出品しようとすると、エラーコード5885が出て出品できないという事案が増えています。
実は僕も同じようなことが起きまして、そのことでテクニカルサポートに相談をした結果、最終的にとんでもない情報を引き出すにいたりました。
結論から言いますと、以下のような状態でノーブランド品として出品されているカタログへの相乗りはできなくなっています。
- 商品画像にブランド表示のある単品商品のノーブランド品カタログ
- 商品画像にブランド表示のある複数個あるいはアソートセット商品のノーブランド品カタログ
※それぞれオマケ商品が無いことを前提とする
ではどうしてこのような状況になっているのか。
本記事では、ノーブランド品カタログに相乗りできない「ある理由」を解説いたします。
ノーブランド品カタログに相乗り出品するとエラーコード5885が出る理由
ここからは、ノーブランド品カタログに相乗り出品するとエラーコード5885が出る理由について解説します。
そして、テクニカルサポートに聞いたとんでもない現状についても解説しますので、ノーブランド品相乗りでお困りの方は参考にしてください。
ノーブランド品の規定
Amazonブランド名ポリシーによれば、ノーブランド商品とは、以下のような商品であることを指します。
ノーブランド商品とは、どのブランドにも属していない商品のことです。このような場合、出品者はブランド項目にノーブランド品という値を使用して、その商品がブランドと無関係であることを示す必要があります。ノーブランド商品には、商品やパッケージにラベルを貼付する共通の名称、ロゴ、その他の名前はありません。
商品にGlobal Trade Item Number(GTIN)やUPC(Universal Product Code)などの製品コードがない場合、出品者は希望する国および商品カテゴリーにノーブランド商品を出品する許可をAmazonに申請し、承認を受ける必要があります。製品コードのない商品の出品許可を得る方法について詳しくは、製品コードがない商品の出品方法をご覧ください。出品者は、製品コードのないノーブランド商品の出品を希望する国および商品カテゴリーごとに、この出品許可を申請する必要があります。
Amazonブランド名ポリシーより引用
また、セット品規約のセット品ガイドラインには以下のような一文もあります。
出品者が独自に作成されたセット品は、「ノーブランド品」として登録して下さい。
セット品規約「セット品ガイドライン」より引用
つまりノーブランド品とは、その名のとおりブランド名の無い商品であるか、出品者が独自に作成した他社製品同士のアソートやオマケ付きのセット品が該当することになります。
逆に言えば、アソート品であっても同じブランド同士のセット品はノーブランド品のポリシーに反するため、正式なブランド名を登録して出品する必要があるということになります。
矛盾の発生
ですが、このAmazonブランド名ポリシーと、セット品規約の存在が矛盾を生むことになりました。
それはセット品規約のセット品ガイドラインの一文にある「出品者が独自に作成された」という部分です。
現状のAmazonでは、同じブランド同士のアソートセットであっても「出品者が独自に作成」したカタログであれば、たとえAmazonブランド名ポリシーに違反していたとしても、セット品規約どおりノーブランド品として出品する必要があるとの認識になっているんです。
そういう状態で作成されたノーブランド品カタログですが、ではなぜ相乗りしようとするとエラーコード5885が出て、出品ができないのか。
それは、同じブランド同士のアソートセットや、ブランド名の表示がある単品商品などがAmazonブランド名ポリシーに違反しているノーブランド品カタログが増えすぎたためと推察されます(実際テクニカルサポートに確認したところ、それには一応同意してくれました)。
そのため、Amazonはそういったノーブランド品カタログに相乗りできないように、エラーコード5885を設定したとのことです(テクニカルサポート談)。
そのせいで矛盾が発生することとなりました。
それは、同じブランド同士のセット品カタログを作成しようとすると、Amazonブランド名ポリシーに則り、以下の手順に従う必要があります。
- 出品したブランド名の出品規制解除を申請
- アソートセットで複数のJANが存在するため、製品コード免除を申請
矛盾が発生するのはここからです。
出品規制解除はすぐにできるのですが、問題は製品コード免除の方です。
セット品規約により、出品者独自に作成するカタログに該当するため、ノーブランド品として出品するように返答があり、結果製品コード免除は申請却下となりました。
そうなるとノーブランド品で相乗りしようとするとエラーコード5885が出てしまうし、お手上げ状態になります。
こうなるともう堂々巡りですよね。笑
Amazonの現状
この堂々巡りの矛盾点についてテクニカルサポートに確認したところ、とても苦しそうに、Amazonブランド名ポリシーとセット品規約、どちらも正しいし、どちらも規約違反になってしまっているのが現状であると認めました。
つまり現状では、同じブランド同士のセット品をノーブランド品で登録したセラーが相乗りもされずに独占的に販売できてしまう「一人勝ち」状態が許されているということですね。
それはさすがに酷過ぎるので、いつかそういったカタログは削除されたり、そもそも登録できないようになるのか確認したところ、現状では相乗り不可のみの状態で、今後いつどうなるかは分からないとのことでした(テクサポの限界です)。
しかし思うに、一応Amazonとしては、そのようなノーブランド品カタログの存在と、自社のポリシー、規約の矛盾点に気付いており、現在対応中と考えるのが自然かもしれません。
ただそれがいつどうなるかは現状では不明である、と。
正しいノーブランド品として出品する
では手元にある商品はどうしてくれんねん、って話になると思うのですが、正しいノーブランド品として出品するのが回答となります。
正しいノーブランド品とは、同じブランド同士のアソートセットになにかオマケを付けるか、他社の同じような商品を付けるかして、Amazonブランド名ポリシーとセット品規約両方に沿ったかたちで出品するということです。
こういうかたちであれば、規約違反にはならないし、付けるオマケ次第では独占的に販売することも可能です。
仕入れする際にはご注意を
このようなわけで、この記事を執筆した現在(2023年2月9日)では、本記事で書かれた条件に当てはまるノーブランド品カタログへの相乗りができない事案が増えていますので、仕入れする際にはそもそも相乗り出品できるかどうか事前に確認する必要があります。
利益が出ると思ってせっかく仕入れたのに、出品できないなんてことになったらショックですからね。
必ず確認するようにしてください。
別にセット品カタログを作って出せる人は、そっちでチャレンジするのも十分ありですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事を執筆している段階では、Amazonブランド名ポリシーに違反しているノーブランド品カタログへの相乗りをエラーコード5885を表示させることで意図的に規制しているようなフシが見られました。
かといって正式なブランド名での新規カタログ作成もできない状況ですので、そういった商品を仕入れてしまった場合には、正しいノーブランド品としてカタログ作成するか、既存の単品カタログで売りさばくかで対応するしかありません。
そしてそれ以前の対応としては、仕入れる前に出品できるかどうか確認することが一番大事になってきます。
このようにAmazon内部では色々な動きがありますが、嘆いていても仕方ありませんので、できることをしっかりやっていきましょう。
この度は有益な情報を誠にありがとうございます。大変参考になりました。
改めて確認したい事がありまして連絡致しました。同じ商品のセット商品は相乗り出品NGとの事でしたが同様に味違いの商品やサイズ違いも同じくNGとの解釈であってますでしょうか?
大変お忙しい中恐縮ですがお手隙な時間がありましたら、ご教示頂ければと思いますどうぞ宜しくお願い致します。
コメント有難うございます。
現状ですが、同じ商品のセットや味違いのセットに限らず、ノーブランド品で登録されたカタログへの相乗りはできないことが多いですね。
以前テクサポに聞いたことがあるんですが、解消されるかどうかはよく分かっていない様子でした。
コメント失礼いたします。
これってあくまでもノーブランド品を自己配送で出品している場合に限定されますよね?
自己配送でノーブランド品を出品している商品に対して相乗り出品をしようとすると確かにエラーが出てFBAの商品登録が出来ない状態です。
これは仮にFBA納品されたノーブランド品でも同様の事象が発生しているか大変気になっております。
例えば、自身でAmazonカタログをノーブランド品として作成し、その後自身でその商品をFBA納品した場合、自己配送の時同様に自身以外は他の誰も相乗りできず、独占状態になってしまうのかな?って思っています。
もし、ちゃんやま様のほうで何かお知りでしたらご教示いただけますと嬉しいです。
(テクサポさんでも無いのにこんな質問をしてしまって申し訳ありません・・・w)
コメントありがとうございます。
現状僕の方で確認できたカタログは自己発送のものでした。
FBAに関してはまだ確認はできてませんので、限定されるかどうかは分かりませんが、
もし見つかれば追記しようと思います。